北庭の家 | Hiroshi Nakamura & NAP

青緑色の特注タイルと光学ガラスブロックによってプライバシー性の高いファサードを形成した。 photo

LDK空間。幅9mの南の窓からの順光に満ちた庭を臨む。 photo

自然光を天井面の障子により面光源に変換し、LDK内を優しい光で満たす。 photo

玄関ホール。光学ガラスを配した窓から光が耳付のニレに差し込む。 photo

踊り場ニッチスペース。 photo

光学ガラスを積み上げた5mの開口からの陽光の中で読書に耽る。 photo

和室の庭も北側に設ける。北からの柔らかい天空光が下地窓を通して室内に拡がる。室内の設えや悲話の眺望の妨げにならないように、照明器具は竿縁に埋め込んだ。欄間障子には地袋の更紗の三角形模様を引用し、松葉組子を用いた。 photo

広縁。庭との間に気密性や断熱性の高いサッシを入れることで、快適に庭を鑑賞できるバッファスペースとしている。奥にある書斎スペースの縁台には栗の名栗板、沓脱石には鞍馬石を使用している。北山杉の掛込天井が視線を庭に誘導する。 photo

京都で入手した歴史ある太閤石の石灯籠、鞍馬石手水鉢の蹲とイロハモミジの主木を不等辺三角形に配置して、坪庭の核とした。 photo

延べ段や飛石はふるまいや使われ方、物語を示唆するものとして用いているが、その道行の中に、建主に由縁のある建物で用いられていた瓦を埋め込んでいる。 photo

浴室から和室の庭を見る。竹穂垣はゆるやかに庭と外界を隔て、住宅密集地でありながらも静寂な私的空間を確立した。 photo

Koji Fujii / TOREAL

Completion: 2024.06

Principal use: Residence

Structure: RC+S

Site area: 497㎡

Total floor area: 448㎡

Building site: Japan

Structure design: SCALA Design Engineers

Construction: AOKI KOMUTEN

Team: Soichiro Takai, Tomohisa Kawase

Related works