Hokora in the field
農業生産法人が運営する農場に立つ、オラファー・エリアソンの作品「Mirror my orgasmic journey in me」の展示室である。 この作品は無数の円相によって仏の姿を彷彿とさせる形態が特徴である。そこで畑脇の大樹の下を敷地として選定し、そこに農夫が豊作を祈るための祠を設けた。
春から夏の夕方にトップサイドライトから垂直に西日が入るように建物を配置している。
畑の脇には、水源を囲う鎮守の森がある。その大木の下に佇む祠としての展示室である。
昔はどの地域にも、田畑の脇に豊作を祈る小さな祠があった。この展示室はここで働く人々のための祠である。
直径4mの球体の中に作品が鎮座している。
鏡の色ガラスで製作された作品には鑑賞者の顔が作品の顔の位置に浮かび上がり、自己と対話する空間となる。
球体内部には天体のように均質な光で満たされた全体野(ガンツ・フェルト)の中に、陽光によるハロー現象や光環が現れたかのごとく作品を展示した。アートの背後には日没の光を取り込む高窓を設置し、刻々と変化する西陽が後光のように人々を包み、日想観を体感できる瞑想空間となっている。
- Completion
- 2024.04
- Principal use
- Exhibition room
- Structure
- RC
- Site area
- 1197㎡
- Total floor area
- 14.6㎡
- Building site
- 2503 Yana, Kisarazu, Chiba
- Structure design
- Kanebako Structural Engineers
- Construction
- SUMITOMO FORESTRY CO., LTD
- Team
- Ayami Hisa